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不登校等の思春期の心理的問題について | こもれび心の診療所 | 栃木県小山市

不登校等の思春期の心理的問題について

不登校等の思春期の心理的問題について

不登校の子は1995年頃から年々増えており、増加の一途を辿っております。
年齢別に統計を見ていくと中学生以降の不登校者数が急激に増加しており、
それは思春期に生じる心の葛藤と関係していると考えます。

一般的に思春期の年代の方々は
二次性徴に前後して自分自身の心身に大変動が生じ、
大人と同じような体つきになり、
親からの自立や異性への関心も強く芽生えます。
そういった自我の芽生えと共に
自身のこれまでのアイデンティティが揺らぎ、
人間関係のなかで様々な情緒的葛藤が生じ、
いつも不安と緊張の中で生きているように感じられます。

今まで以上に同年代の人々が気になり、
「自分がどう思われているのか。」
「自分は何者なのか、必要とされる存在なのか?」
「生きている意味なんてあるのか?」
等々思い悩み、
けれども素直にその気持ちを表出できないで、
苦悩し、葛藤する年頃だと考えられております。

このような不安定な時期はどのような子供達にも存在すると思われます。
ただでさえ不安定なこの時期、様々な要因で自我形成が十分に育たず、
友人や社会的サポートを十分にうけられず、
孤立し、不安、劣等感をかかえ苦しみ、
自分を傷つけてしまったり、ひいてはその思いから距離を取るように
結果として不登校になる子ども達もたくさんおります。

当院ではそのような子ども達に対して、
まず患者さんならびにその親御さんからお話を伺い、
どのような経緯で学校に行けなくなっているのかアセスメントし、
環境調整や心理療法、場合によっては心理検査を行ない、
どうすれば彼らの社会生活の一助となるのか考えていけたらと思います。

不登校は場合によっては長くかかることもあります。
その中で我々の関わりは微々たるものかもしれませんが、
「こころ」をわかってくれるサポーターとして関わり、少しでも一助となり、
彼らのイキイキとした生活送れるよう支援できたらと考えております。

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